自分だけの自主大会を開いてみたい!
ポケカプレイヤーの中には、自主大会を開きたいという思いを持っている方はいると思います。
「俺だけのオリジナルの自主大会を開きたい!」となったとき必要な視点があります。
それは「マーケティング戦略」です。
今回は、マーケティングに関する本を読んだその要約と、それを活かしてポケカ自主大会を開く上で必要なポイントを解説していきます。
書評×ポケカのコラボ案件っ!
「ドリルを売るには穴を売れ」を読んだ要約
「ドリルを売るには穴を売れ」は、マーケティングの基本原則を説明する本です。
以下はその要約です。ポイントは4点です。簡単に解説していきますね。
顧客のニーズを理解する
顧客が本当に求めているのはドリルそのものではなく、ドリルで作る「穴」です。
製品の機能ではなく、顧客が得られる利益に焦点を当てることが重要です。
価値提案の明確化
製品やサービスが顧客にどのような価値を提供するのかを明確に伝えることが必要です。
顧客中心のアプローチ
顧客の視点に立ち、彼らの問題を解決する方法を提供することが成功の鍵です。
継続的な改善
市場の変化や顧客のフィードバックに基づいて、製品やサービスを継続的に改善することが求められます。
この本は、顧客のニーズを深く理解し、それに応えることでビジネスを成功させる方法を教えてくれます。
ちなみにこの本はストーリー仕立てでとっても読みやすいですよっ!
この「マーケティング」の基本原則を活用して、ポケカ界隈での活かし方を解説していきます。
マーケティング戦略を使ってポケカ自主大会のプランを考えてみる
今回は、ポケカの自主大会を計画する過程において、マーケティング手法を使ってみます。
顧客のニーズを理解する
最初のステップ。
まずは、自主大会をするに当たって、参加者にとってのニーズを理解します。
参加者が本当に求めているのは何でしょうか。
自主大会の上位入賞者のみが手に入れられる豪華な賞品でしょうか。
もちろん、大会に出る以上は賞品も欲しいと思います。
しかし、大会という形式上、全員が賞品をもらえるわけではありませんので、賞品にニーズがあるというのは少し本筋からずれるという気がしますね。
自主大会というジャンルは、いわゆるポケカ公式が開催しているものではなく、個人やカードショップ等の団体が開催するものです。
つまり、公式が主催するガチ大会よりも、比較的穏やかに対戦ができる環境にあります。
また、自主大会の特徴として、通常の大会ではできないような、チーム戦やルールに縛りを設けることにより、ポケカを「楽しむ」体験ができます。
これらのような点に価値を感じ、ポケカプレイヤーは自主大会に参加しているのだろう、という一つの仮説が生まれます。
ここを出発点にし、マーケティング手法を使って少しずつ深堀りしていきましょう。
価値提案の明確化
次のステップ「価値提案の明確化」です。
参加者にとっての「ベネフィット」とは何でしょうか?
例えば、CLのような大型大会が控えている時期であれば、多くのプレイヤーと対戦できる「環境」がベネフィットと言えます。
他にも、全国各地の有名プレイヤーを招待したガチ大会を開催するのであれば、強者と対戦できる「経験」がベネフィットと言えます。
顧客中心のアプローチ
次のステップ「顧客中心のアプローチ」です。
ここで言う顧客はポケカプレイヤーです。
では、ポケカプレイヤーに問題を解決する方法を提供するにはどのような手段があるでしょうか。
例えば、女性のポケカプレイヤー。
近所のジムバトルに参戦するも周囲は男性ばかり。
女性の友達を作る機会を欲しています。
このようなプレイヤーを想定したときに、問題と解決策を提案します。
- 問題:女性のポケカプレイヤーが交流できる場所が無い
- 解決策:女性限定の自主大会を開催する
実際に、このような「〇〇限定」の自主大会は全国で開催されており、ニーズもあるという結果が出ていますよね。
マーケティングの考えで表現すると、「差別化戦略」とも言えます。
差別化戦略は以下の3つに分類されます。
・手軽軸(早い、安い、便利)
・商品軸(技術、品質)
・密着軸(顧客に寄り添う)
今回の例で言うと、顧客に「密着」した形での自主大会、という事になりますね。
例えば、他の「軸」を活かした例で言えば、
手軽軸→参加費無料の自主大会、交通の便が良く駅直結のアクセス等
商品軸→アプリ開発により、対戦の待ち時間を無くす工夫
等がありますね。
もしあなたが今後自主大会をしようと思ったのであれば、これらの3つの差別化戦略を図ることで、成功の再現性が各段に上がりますよ。
他の人がやっていないような唯一無二の存在になれたのであれば、差別化戦略としては成功です。
ちなみにこの本によると、差別化戦略は、この3つの軸のうち、一つに絞った方がいい、と解説されております。
あれもこれもと欲張ってしますと、結局差別化できずに汎用的な自主大会になってしまうからですね。
差別化が難しいということであれば、例えば要素を組み合わせるというアイデアがあります。
女性限定であればさらに年代を絞る、親子参加型にするのであればキッズスペースを設ける、等とアイデアとアイデアの掛け算で他に類を見ない自主大会を開催することができますよ。
その際に注意が必要なことは、参加者の需要です。
あまりにもニッチな自主大会にしてしますと、そもそも参加者がそろわない、という悲劇に陥ります。
では、参加者をどうやって見積れば良いのか、という事ですが解決策の一つとして「フェルミ推定」があります。
話がそれていくのでここでは詳細は割愛します。(また別記事作って解説しますね)
継続的な改善
最後のステップは「継続的な改善」です。
実際に自主大会を開催したあとで、実績を振り返ります。
このとき、4つのマーケティング戦略は正しかったのかを答え合わせすることで、次回成功する確率をより上げることができます。
・ベネフィット(参加者にとっての価値)は適切だったか?
・ターゲティングとセグメンテーションは適切だったか?
・差別化戦略(手軽軸、商品軸、密着軸)は適切だったか?
・4P戦略(製品・価格・販路・広告)はどうだったか?
特に活動始めた頃は、なかなか人も集まらないかもしれませんが、このようにPDCAサイクルを回していくことで、徐々に成功する再現性を上げていくことができますね。
とにもかくにもトライ&エラー!
ちなみにこのマーケティング戦略は、他の活動をするときにも役立ちます。
例えば、ブログやyoutubeでの副業をしたいとき、どんな内容であれば刺さるのか、という問題を解決するための有効なツールになりますね。
この本にも書いてありますが、商品やサービスを「売る」という自分の視点に立つと、途端に相手の視点が見えなくなります。
それよりも、何を買いたいのか、という「相手」の視点に立つことで必要な価値、状況等のニーズが理解でき、問題を解決するための策を提供することができますね。
【マーケティング戦略を使ってポケカ自主大会のプランを考えてみる】まとめ
新しい試みとして、書評✕ポケカ記事を書いてみました。
マーケティングの手法を使うことで、ポケカ自主大会のプランを考えるヒントになりますね。
・マーケティング戦略を使ってオリジナルの自主大会を作ろう
・差別化することで付加価値を上げよう
・参加者にとっての価値を考えてみよう
おまけ
ちなみにニコタが書いているこのブログは、マーケティング手法を使っています。
某人気ポケカブログ(〇〇〇飯)のように毎日更新、大量の情報を扱うというのはなかなかに厳しいため、他のブロガーが書かないような記事に注目して書いています。
そもそも需要はあるのか?と思うかもしれませんが、その辺りは適宜起動修正しています。
先ほどちらっと述べたように、百発百中は難しいため継続的な改善が必要です。
打率1割バッターでも、その1割で大ヒットすれば、自分らしさを表現することができた、と自己肯定感が爆上がりする未来が待っています。
これはポケカ活動のみならず、人生における教訓なのだと思います。
ポケカを通じて人生学べる!